神の使者との一問一答#1「神の使者の誕生」

2019.08.06
第五巻 富士和教会

使者安丸姫様に、取材を申し入れたら、気持ちよく応じて下さった。1994年2月14日月曜日、教会がお休みの日、由比ガ浜のご自宅である。はじめて神のお告げを頂いたころのことを教えてくださいと申し上げた。当時、御使者は、鎌倉小町通の仕舞屋に暮らしていた。


 苦労したわ。今は何でも忘れてしまうけれど、あの時分の苦労は忘れないわね。

 最初に神様に縋ったというのは、そもそも私が初めに、神示教会に入ったのだけれど。妹が入っていて、神様、神様って、最初は易や占いかと思っていたら、「神様が教えるんだ、神様が教えるんだ」って言ってたけどね。そのころは余り入る気になれずに、何だか変な名前の神様をしていると思ったけれども、そのまにさ。

 亡くなった私の主人が、ものすごく怒りっぽい人でね、分らず屋でさ。また隣の人が、境を取り換えるたびに、境をせり込もうとするのよ。人の悪い人でね。ちゃんと地主さんが立ち会って境を入れてね、今、小町のスミノという洋服屋さんがあるところに、うちがいたんですけれども、あの、地主さんというのが、だんだん土地の値段が上がって来たもので、こすっからくなってしまってね。地主さんのおじいさんが立ち会って、承知したのに。うちの地主が震災後塀を作ったのですが・・・震災前だ。それで、震災で焼けちゃったあとで、塀を作った。それで、塀の外面って言って買ったのに、塀を作り直すと言っては、2寸ずつ、せりこんで、それを4回もやって来た。それで、うちのおやじさんが怒鳴り込んで。それでつらくてつらくてね。


 の奥さん、なんて感じのものじゃないけど、その人もおしゃべりで、きつい人でね。うちの主人と年中喧嘩しているのさ。そんなもの、からかわなければいいのにさ、喧嘩すると、カッカ、カッカしちゃって、子供の喧嘩みたいにめちゃくちゃなことを言い出すから、「あの馬鹿おやじが」って言われるでしょ。私もくやしいからさ。しまいにゃ、喧嘩するのに、私を呼びに来るの。私を呼んでおいて、喧嘩ふっかけるからさ。それで、私も負けちゃいられないから、出っ張ってね。近所の人らが、遠巻きに見ているのよ。私もつらくてつらくて。でも、あんなめちゃくちゃなことを言われたんじゃしようがないから、せめて、言い負かされてちゃしようがないから。私は、普段口を聞かないのに、喧嘩でもすると、頭に、ツッツ、ツッツ、言葉が浮かんで来るのよね。今考えると神様だと思うのね。浮かんで来るのね。それで、喧嘩っていうと口が達者になっちゃってね。「こう言うと、こう言葉尻をつかまえられてこう言うな、こううかうか言うと、こう突っ込まれるな」っていうことが、ぱっぱ、ぱっぱと頭に浮かんで来るのね。負けちゃいられないと思ってさ。


 それで今度は、後で何だかんだ、店に買い物に行ってても、「お宅の旦那はよ」って言われるのね。商店街じゅう、言いふらされるのよ。私の顔見りゃ何か言われるのが厭でね、年中、びくびく、びくびくしながら、暮らしていたの。外を、年がら年中、外を覗いて、あの人に会うのが厭でしょうがなくてね・・・まったく辛かったわ、あのときの辛さって言ったら、何て言ったらいいか、分からない。私は顔を会わせないように生活しているけど、うちの主人はね、

「なあに、あのばばあに負けてたまるか」

って喧嘩すんのよ。そうすると、買い物に出たって、

「お宅の旦那によ、こう言われちゃったよ」

ってやるでしょう。厭で厭でね。変なものでね、うちのじいさんが怒りっぽかったからね、次から次ぎへと、人ってのは、悪口好きだからね、次から次ぎへと、それを、むきになって怒らないで、そうっとしておけば良いのにさ、むきになって怒ってさ。そうすると、わたしのほうにとばっちりが来るのよね。

それがきっかけで、神様にたずねていったの。それで、神様に、もう少し辺鄙な所で良いから、子供が学校だ、就職で仕事に通うと言っても、困らない程度、閑静な所で、口の悪い人がいないところに、引っ越せますように、お願いしていた。


 私のこれまでの人生は、辛いことばっかりよ。私の今までの運命はね、あんまり辛いから、この神様に縋ったんだからね。

 うちの主人は、うちの中でも、何か逆らえば、怒って怒って怒鳴り回してね、正気で怒る。酒飲みが怒るのならいいけど。あそこの飲んべえが、酒飲むとどうしたこうしたって、笑いものにするんだろうけれど、正気で怒るんだからね。そういう性質でね。

 辛くて、辛くて、しようがなかったからさ・・・

 それで、妹が行っていた神様に連れて行ってもらったんだけど。

 最初は、何が何だか分からなかったけれど、とにかくこの神様、何をしてくれるかってばかり考えてね。それで行って来たんだけど、供丸斎先生が、

「お告げの練習をすると、たいてい一週間くらいで降りる」

っておっしゃったんだけどね。なあに、お告げが降りるように、大分分かって来てから練習すると、一週間くらいで降りるかも知れないけど、神様がお告げを降ろそうと言う時期になればね。

 一週間どころか、5カ月かかってしまった。

「こんなに時間がかかっちゃったって、この神様、何だろ」

と思いながら、悪たれつきながら一生懸命に拝んでいたの。それで、8/27には、手が回って来たんだけど、後はうんともすんとも言わないのね。そしたら、明日になったら、お告げが降りたのね。8月28日だと思ってね。


 それから、嬉しがってやってて、あんた、神様何でもしゃべると思ってやっててね。何でもしゃべるったって、嘘、百万だらつくんだわね。その嘘ったら、話しにならないくらい嘘をつくの。こっちは、そんな嘘をつかれると思ってないからね、「本気になってうっかりしゃべればとんでもないことになっちゃう」と思ってね。


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