神の使者との一問一答#5 「小町通りの自宅で教会を始めた」

2019.08.07
第五巻 富士和教会

 神の使者安丸姫様は、自分を飾るということがない人で、なんでもありのままに話された。

 一人息子和男さんの奥様の順子さんが、脇に座り、義母にお茶をすすめたり、話の合間に言葉を足したりして手助けをしていた。

 神の使者は、戸村スエさんという。教会を設立する際に、神様から安丸姫という名前をいただいたという。


 それから小町の家で教会を始めたんだけれどね、2年間、向こうでやってたの。やっぱりね、向こうでやっているうちはね、いつ火事になるか分からなくてね。「これだけ凝った嘘をついたんだからね、丸っきり嘘じゃない」と思っていたのよ。こっちだって、保険を掛けさせられて。今までろくに保険なんか入ったことがなかったのに、

『火災保険に入っておけ』

って言ってさ。

『なるべく・・・幾らもかけられやしないけど・・・めいっぱいかけて置け』

って言ってね。だから、まさかそれが嘘だって、初めからそんな大嘘だとは思っていなかったからね。


 まったく、驚いたわよ。神様は、抜目なく嘘をついたわね。抜目なく嘘をついたわ、あっちからも、こっちからもね。何て言ったら良いか、分かりゃしませんよ。

 端の者は、嘘をつかれて「へへん」て横目で笑ってるんだけどね。こっちは、必死だったのよ。ね、火事になったらどうしようと思ってね。

 あんたね、本当に何と言ったらいいのか、分からなかったわね。口にも筆にも言い尽くせないわよ。話しをしていたらきりがない。毎日毎日が辛くて、辛くてね。

 それで、何か物が「見つからない」って言うと、うちの主人が「またどっか運んじまいやがった」って。「またどっかいっちゃった」って言って、捜し物をしているとさ、どっか運んたって言ってさ、針の筵に座らせられたようだったわよ。


 相談する人だってね、とにかく初めのうちはね、この教会を始めないうちは小馬鹿にされてね。小馬鹿にっていうか、言うことを聞かないのよ。それで、「戸村さん、私は、戸村さんの言うことを聞いてね、この神様を信じて、一生をめちゃめちゃにされそうだ」なんて言われたことがあったね。まったく、夜も眠れないような思いをさせられたわよ。

 それだってさ、結局小馬鹿にするから、素直に信じちゃくれないでしょ。とにかく、「私の言うことを信じてりゃいいんだって、神様が言ってるから」って言ってもね、信じちゃくれないし、神示教会に、私も心配だからね、「本部へ聞きにやろうかな」って何度思ったか知れないの。でも神様は

『やっちゃいけませんよ。やれば、向こうで嘘をつく』

って言うのよ。神様、嘘をつくからね。それでね、「それじゃしようがないな」と思ってね、それでも勝手に行く者は行かせといたのね。そうすると、やっぱり私の言ったことと、向こうの言うことが違うのね。違うけど、両方嘘でしたよ。


 あの、ちゃんと神様責任取るっていうのは、こっちに聞いて向こうが本当だったことは絶対にないの。それでも、向こうの言うことを信じて、私の言うことを信じないで、悔しがって他所に行って、やっぱりね「嘘をつかれた、嘘をつかれた」ってしゃべくり回されたけどね、厭なものですよ。だから、嘘をつかれたってね。自分が嘘をつくのも、厭だけども、神様が嘘をつかれるんだから、どうしようもないけどね。それ、ほかに言いようがないでしょう。神様が言ったこと、それが、みんな嘘じゃ、厭になっちゃうでしょう。だから、随分、辛かったわ。

ページトップへ戻る