タイキフローラ 29.9.17

2017.09.18
第一巻 湖水地方レポート

 

初秋の風が吹く当縁湿原を散策した。

 株式会社大樹農社 湖水地方牧場が2012年に設立した、一般社団法人湿原研究所の活動である。タイキフローラと称して、湖水地方の植物調査を行い、東京博物館にも英国自然史博物館にも所蔵できる一流の植物標本を作り、十勝地域で巡回展を開催して多くの人々に、この地域の価値を啓蒙するなどの活動を推進してきた。

 ロケット発射実験で知られる大樹町航空公園に集合。宇宙交流センターSORAの会議室を借りて準備を整えてから、海岸段丘上の海岸草原、729日にISTがロケットを打ち上げた仮設射場を経て、当縁湿原へ。

 ウメバチソウが花盛り。ワレモコウ、ギボウシ、ハマナシの赤い実、ガンコウランの黒紫色の実、ノコギリソウ、リンドウ・・・秋の草花を堪能した散策だった。

 貴重な植生域に、真新しい車の轍が残されていること、そして、侵略性外来種に指定されているオオハンゴンソウ/ルドベキアが、湿原に入り込んでいることが懸念される。

 一般社団法人湿原研究所は、湖水地方博物館を設立して、湖水地方全体の調査を進め、立ち入り禁止区域の制定、木道設置計画などを推進することを目標としている。作業が急がれる。

 

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